[コラム] ファクトチェックの二つのアプローチ
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ファクトチェックの二つのアプローチ
(FIJ・小川和久理事)
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日本で初めて、フェイクニュースや疑義言説をチェックするファクトチェックイニシアティブ(FIJ)が旗揚げして1年になりますが、私も理事として末端に関わる立場から、そろそろ考え方を整理しなければならない段階ではないかと、頭をひねっているところです。
そこで今回は、ファクトチェックを進めるうえでのアプローチについて考えてみます。非常に大雑把に言うと、ファクトチェックのアプローチは次の二つに大別できると言ってよいでしょう。
(1)専門的な知識がなくても、疑問を抱いた言説などについてエビデンスとなる公文書などをもとに検証するアプローチ。
(2)軍事や医学のような専門的な知識がないと検証できない問題に対するアプローチ。
(続きは…GoHooで)
小川和久理事の略歴
(おがわ・かずひさ) 1945年生まれ。静岡県立大学特任教授(外交・安全保障・危機管理)。陸上自衛隊航空学校修了。同志社大学神学部中退。日本海新聞記者、週刊現代記者を経て、軍事アナリスト として独立。外交・安全保障・危機管理の分野で政府の政策立案に関わり、NPO法人国際変動研究所設立。2012年4月から現職。著書に『在日米軍ー軍事占領40年目の戦慄』(講談社)、『日米同盟のリアリズム』(文春新書)など多数。