[コラム] 食のフェイクニュースを拡散するのは誰だ?

2018. 12. 19

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食のフェイクニュースを拡散するのは誰だ? ~週刊誌報道やとんでも本?SNS?それとも・・・

(FIJ・山﨑毅理事)
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 ”リスクの伝道師”山崎です。本ブログでは、毎月食の安全・安心に係るリスクコミュニケーション(リスコミ)のあり方を議論しておりますが、今月はハーバード・ビジネス・レビュー2019年1月号に『巧妙化する虚偽情報に企業はどう対応すべきか』という特集が掲載されましたので、これを引用しつつ「食のフェイクニュース」に対して消費者市民や食品事業者がどう対応していくべきかを議論したいと思います。

 

 まず筆者が注目したのは、ツイッターにおける真実と虚偽ニュースのネット上での拡散度合いを比較分析し、今年サイエンス誌に発表して世界的に注目されたMITシナン・アラル教授の記事だ:

 

◎SNSの大規模調査に基づく提言『”フェイクニュース”といかに戦うか』
著:シナン・アラル(MITスローンスクール・オブ・マネジメント教授)、訳:鈴木立哉
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー2019年1月号p18-33.
“The Truth Disrupted,” Sinan Aral, HBR.org, July 17, 2018.

Soroush Vosoughi, Deb Roy, Sinan Aral
“The spread of true and false news online”
Science (2018) 359, pp. 1146-1151 DOI: 10.1126/science.aap9559

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山﨑毅理事の略歴

(やまさき・たけし) 1960年生まれ。NPO法人 食の安全と安心を科学する会(SFSS)理事長。獣医師、東京大学獣医学博士。​製薬会社を経て、2011年にSFSSを​設立。専門は食の安全・安心、リスク・コミュニケーション、機能性食品など。