ファクトチェックの技術支援プロジェクト
FIJは、ファクトチェックの質的・量的向上のため、技術的支援システムの開発プロジェクトに取り組んでいます。東北大学大学院乾・鈴木研究室、スマートニュース(株)、日本報道検証機構などが参画しています。
【最新情報】
▷共同研究の成果について初の査読付き論文を発表しました。
▷共同研究の成果について初の査読付き論文を発表しました。
▼疑義言説/端緒情報の自動捕捉収集システム
このプロジェクトでは、スマートニュース(株)の協力を得て、ファクトチェックの対象となる疑義言説(正確性に疑義のある言説・情報)を自動的に捕捉するためのシステム=Fact-Checking Console(FCC)=の開発を行っています。
FCCの開発は2017年秋からスタートし、2018年9月からFIJのファクトチェック・プロジェクトでの運用を開始しています。
このシステムは、日本報道検証機構が培ってきた誤報を検知するノウハウ(端緒情報収集モデル)と、東北大学大学院乾・岡崎研究室が行った東日本大震災におけるツイッター上の誤情報拡散・是正プロセスを自然言語処理で検知するための研究がベースになっています。
研 究 の 概 要
データセットの作成
実 験
支援システム
Fact-Checking Console (FCC)
(NLP2018発表資料より一部抜粋)
▼疑義言説/端緒情報の共有システム(ClaimMonitor)
FIJでは、FCCシステムなどにより収集された疑義言説をファクトチェッカー等と共有するためのプラットフォーム・システム=ClaimMonitor=の開発も行っています。
(詳細は以下のバナーから)
▼プロジェクトの経緯
- [2017/6/21] FIJ発足記者会見で、技術的支援システム構想を発表(藤村厚夫・スマートニュース(株)執行役員のプレゼン資料/動画)
- [2017/7〜] FIJテクノロジー支援部会が始動(東北大学大学院乾・岡崎研究室、スマートニュース、日本報道検証機構)
- [2018/2/15] Developers Summit 2018で、プロジェクトメンバーのスマートニュースのエンジニア小宮篤史氏が「自然言語処理・機械学習を活用したファクトチェック業務の支援」を発表(プレゼン資料など)
- [2018/3/13] 言語処理学会(NLP2018)で、共同研究「ファクトチェックを必要とするニュース記事の探索の支援」を発表(論文)
- [2018/4/21] Tokyo Editors Labで、ファクトチェックの技術支援の可能性について発表(楊井人文事務局長)
- [2018/6/8] 人工知能学会(JSAI2018)で共同研究「ファクトチェックのための要検証記事探索の支援」を発表(論文)
- [2018/9〜] FactCheck沖縄県知事選2018プロジェクトで、Fact-Checking Console(FCC)システムを初めて実証的に運用(収集した情報の一部を特設サイトで掲載し、運用成果は報告会セミナーで発表)。
- [2018/12/3] 太平洋アジア言語・情報・計算会議(PACLIC32)で、共同研究の査読付き論文「マイクロブログテキストを用いた疑わしいニュースの捕捉」(Suspicious News Detection Using Micro Blog Text)を発表
- [2019/2〜] Fact-Checking Console(FCC)システムをメディア関係者に試験的に供用開始
- [2019/3/31] シンポジウム「フェイクニュースとどう向き合うか」で、「ネット上の誤情報に対する自然言語処理からのアプローチ」を発表(乾健太郎理事)
▼メディア掲載
○ フェイクニュースにテクノロジーで立ち向かう「ファクトチェック・イニシアティブ」とは? (AERA, 2017/7/5)
○ スマートニュースがファクトチェックを支援する理由 (HAUS, 2017/11/22)
(ほかのプロジェクトをみる)